1.WebGLは、どんなWebサイトに向いているのか

2025.12.24

WebGLを使ったサイトを、ここ数年でよく見かけるようになりました。
動きがあって、没入感があって、「おっ」と思わせる表現ができる。
一方で、実際に相談を受けていると、こんな声もよく聞きます。

・WebGL、正直ちょっと気になるけど本当に必要なのか分からない
・重くならない?スマホは大丈夫?
・作るのも運用するのも大変そう

個人的には、こういう違和感を持っている状態はとても健全だと思っています。

WebGLは万能な技術ではありませんし、使いどころを間違えると「頑張った割に成果が出ない」ことも普通にあります。


 

先に結論から書きます

WebGLは、

「目的がはっきりしているWebサイト」に使うと、かなり強いです。

逆に言うと、

・なんとなくかっこよくしたい
・他社がやっているから

という理由だけで入れると、だいたい後悔します。

WebGLは「演出」ではありますが、その演出が何のためにあるのかを説明できないと、コストだけが残ります。


 

WebGLが向いているサイトの話

ブランドや世界観を、体験として伝えたいとき

WebGLの一番の強みは、「雰囲気」や「空気感」を作れるところだと思っています。

文章や静止画では伝えきれないものを、スクロールや操作に合わせた動きとして見せる。

ブランドサイトやコンセプトサイトだと、「理解してもらう」というより「感じてもらう」ことが重要な場面があります。

そういうとき、WebGLはとても相性がいいです。


 

サービスの内容を、直感的に伝えたいとき

BtoBサービスや新規事業のサイトだと、
「説明が長くなる」
「読まれない」

という問題がよく起きます。

WebGLを使うと、

・仕組みをビジュアルで見せる
・触っているうちに理解できる

といった設計ができます。

全部をWebGLで作る必要はありませんが、「ここだけ体験してもらう」という使い方はかなり効果的です。


 

他社とちゃんと差をつけたいとき

正直な話、WebGLはまだ簡単ではありません。
だからこそ、きちんと作られたWebGLサイトは、それだけで印象に残ります。

ただし大事なのは、「なぜWebGLなのか」を自分たちで説明できること。

差別化のために使うなら、なおさら理由が必要です。


 

向いていないケースもあります

ここはあえて書いておきたいのですが、

WebGLをおすすめしないケースも普通にあります。

・更新が多いニュースサイト
・SEO流入がメインのメディア
・とにかくコストを抑えたい場合

こういうサイトでWebGLを使うと、運用が大変になったり、目的に対してオーバースペックになりがちです。

「使わない」という判断も、設計としては正解だと思っています。


 

実際に作る側として、気をつけていること

制作の立場から見ると、WebGLで一番大事なのは最初の設計です。

・パフォーマンスをどこまで求めるか
・スマホや低スペック端末をどう扱うか
・将来、内容を変えるときどうするか

これを後から考えるのは、かなり大変です。

個人的には、WebGLは「作って終わりの表現」ではなく
運用まで含めて設計する技術だと思っています。


 

WebGLをうまく使うために

経験上、うまくいくWebGL案件には共通点があります。

・企画段階から技術の話ができている
・表現だけでなく、サイト全体の構造を考えている
・WebGLに慣れている人が関わっている

CMSやデータベースと組み合わせる場合は、なおさらです。

WebGL単体ではなく、「サイトとしてどう成立させるか」が重要になります。


 

まとめ

WebGLは、

「使えばすごくなる魔法の技術」ではありません。でも、

・目的が明確で
・使いどころが整理されていて
・運用まで考えられていれば

とても強力な武器になります。

もしWebGLを検討していて、「これって本当に必要なのかな?」と少しでも思っているなら、その段階で一度立ち止まって考えるのは、かなり正しい判断だと思います。


 

WebGLを使ったサイト制作や、CMS・DB連携を含めた設計については、企画段階からの技術相談もお受けしています。

「まだ決まっていない」状態でも大丈夫なので、気になることがあればご相談ください。

WebGLの企画・技術相談はこちらから

AgWORKS Limited

投稿者:AgWORKS Limited

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