2.WebGLサイトの制作費はどれくらい変わるのか

2025.12.25

実務視点での現実的な話

WebGLを使ったサイトについて相談を受けていると、かなり高い確率で出てくるのが「結局、いくらくらい変わるんですか?」という質問です。

正直なところ、「WebGLを使うと高くなりますか?」という聞き方自体は、すごくまっとうだと思っています。

この記事では、WebGLを使うことで制作費がどう変わるのかを、できるだけ現実的な視点で書いてみます。


 

まず前提として

WebGLを使う=必ず高額、というわけではありません。

ただし、

・工数が増える
・設計で考えることが増える
・調整・検証の時間が増える

この3つは、ほぼ確実に発生します。

なので「なぜコストが上がるのか」を理解した上で検討するのが大切です。


 

WebGLで制作費が上がりやすい理由

表現を「作る」工程が増える

通常のWebサイトであれば、

・デザインを作る
・コーディングする

という流れが比較的シンプルです。

WebGLの場合は、

・表現の検証
・動きやインタラクションの設計
・実装後の微調整

といった工程が追加されます。

特に「動きの気持ちよさ」は、作って終わりではなく、触りながら調整する時間が必要になります。


 

動作検証の範囲が広がる

WebGLは、ブラウザや端末の性能差の影響を受けやすい技術です。

・PC / スマホ
・高スペック / 低スペック
・iOS / Android

これらを考慮した検証が必要になります。

すべての環境で同じ体験を目指すのではなく、「どこまで保証するか」を決める設計が重要です。


 

運用を考えた設計が必要になる

WebGLは、「作って終わり」ならまだシンプルです。

ですが実際には、

・後から内容を差し替えたい
・テキストや画像を更新したい
・表現を一部変えたい

といった要望がほぼ必ず出てきます。

このとき、CMSやデータベースとどう連携するかを最初に考えておかないと、後からの改修コストが一気に跳ね上がります。


 

では、実際どれくらい変わるのか

あくまで目安ですが、実務的な感覚としては以下です。

・WebGLなしのサイトを「1」とした場合
・WebGLを一部に使う:1.2〜1.5
・WebGLをメイン表現に使う:1.5〜2.0

「思ったより高くない」と感じる人もいれば、「やっぱりそれなりに上がるな」と感じる人もいると思います。

大事なのは、その増えたコストが、目的に見合っているかです。


 

コストを抑えやすいWebGLの使い方

WebGL=全部フル3D、という必要はありません。

実務では、

・ファーストビューだけに使う
・特定のセクションだけ体験型にする
・重要なメッセージ部分にだけ使う

といった使い方の方が、費用対効果が高いケースも多いです。

「どこに使うか」を絞るだけで、制作費も運用負荷もかなり変わります。


 

安さだけで判断しない方がいい理由

WebGLは、安く作ろうと思えば作れてしまう技術でもあります。

ただ、

・パフォーマンスが出ない
・スマホで破綻する
・後から触れない

といった状態になると、結局作り直すことになり、トータルでは高くつくこともあります。

「なぜこの価格なのか」を説明してくれる制作会社かどうかは、かなり重要な判断ポイントです。


 

まとめ:制作費は「上がる」より「変わる」

WebGLを使うことで、制作費は確かに上がることが多いです。

でも実際には、上がる、というより考えるポイントが増えるという表現の方が近いかもしれません。

目的がはっきりしていて、使いどころが整理されていれば、WebGLはコストに見合う価値を生み出します。


 

WebGLを使ったサイト制作や、CMS・DB連携を含めた設計について、企画段階からの技術相談もお受けしています。

「この規模感ならどうか?」といったざっくりした相談でも問題ありません。

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投稿者:AgWORKS Limited

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